カードカレンダー・ポケットカレンダー 一口コラムその2

これは一般の市販トレーディングカード類にも言える事ですが、カードの[ 四つ角を落として丸く加工する事 ] は、更に製作コストのかさむ作業だと云われています。つまりカードの引っかかりを無くすことで、日常使用[ 出し入れの ] 便宜性を高める加工は、ハイコストパフォーマンスな訳なのです。

記念すべき「銀河鉄道999」1枚目。79年年末「富士フイルム」フジカラー/ノベルティ−ポケットカレンダーであります。これは折り畳むとカードサイズ、開くと蛇腹状に展開するといった、BOOK型ポケットカレンダーになっており、80年全期[12ヵ月]タイプ。年末年始のフジカラー、キャンペーンノベルティーとして店頭配付されていた品で、図柄は79年夏に大ヒットした「銀河鉄道999劇場版第1作」がフュ−チャ−されています。公開当時、国鉄とタイアップしたイベント企画「ミステリートレイン」は、アニメファン、鉄道ファン、さらには一般をも巻き込んで話題を呼び、各地で記念写真の需要アップに貢献したと言われています。同カレンダー10月は、TVスペシャル「君は戦士のように生きられるか?」で、実在蒸気機関車として初めて999号プレートを付け、同番組でフュ−チャ−された「SLやまぐち号」の勇姿も確認できます。 「徳間書店」アニメ−ジュ/ノベルティーカードカレンダーで、79年年末書店配布、「銀河鉄道999」80年全期[12ヵ月] タイプ。配布当時の年末は、夏に空前の大ヒットを記録して「79年邦画配収NO1]を記録した、同映画のアンコール上映がされている最中[併映 宇宙海賊キャプテンハ−ロック/アルカディア号の謎]であり、カードには同劇場版「銀河鉄道999/メ−テル」がフュ−チャ−されており、依然人気の高さを物語ります。何故か?著作表示が「TV版999」の物だったりしますが、そこは御愛嬌です。


「東映」81夏、劇場公開作品「さよなら銀河鉄道999」告知ノベルティーカードカレンダー。松本系カードカレンダー唯一の「プラスチック製」と云う豪華版で、999としては、通算3枚目にあたる品。図案は世界的に有名なポップアーチスト「長岡秀生」の手によるポスターイラストを採用した逸品。81年4月〜下半期カレンダーで、この年に「TV版銀河鉄道999」は好評のうちに放映終了を迎え、次作「新竹取物語1000年女王」へと、バトンタッチされています。 「東映」81夏、劇場公開作品「さよなら銀河鉄道999」劇場鑑賞記念ノベルティーカードカレンダーで「劇場鑑賞記念証」と云う物。これは公開当日、一部東映劇場にて入場者に配付されたノベルティーグッズの一つ。絵入りカレンダーと、実際使用された同映画の「生コマフィルム」が、パウチされた「ラミネートカード」で、つまり使用生コマフィルムの都合上、同じ物は2つと無いカードと云うアイテムなのです。この公開初日ノベルティーに、早くも翌年公開の「劇場版 新竹取物語1000年女」の告知が入っている事には驚かされる事実です。当時の東映の「松本作品」に対する姿勢と、意気込みが伝わってきます。
「サンケイ出版」ノベルティー/時間割表です。81年の物で、サンケイ新聞連載漫画が、各種コミックスとなって発刊された時の、一連の書店配布用ノベルティーグッズの一つである、カード型スケジュールフォーマット。この年の春からTVシリーズ「新竹取物語1000年女王」も、フジテレビで放映が開始されています。この作品の展開は、翌年春の劇場版公開まで既に折り込み済みの[一大プロジェクト]となっていて、そのすざまじいまでの宣伝広告展開は[ 宣伝女王] と揶揄されたりもしました。ちなみに劇場版は、[フジテレビ、サンケイグループ]が、劇場映画作品をタイアップ企画で制作した、記念すべき[劇場作品第一号] となっています。「踊る大捜査線ザ/ムービー」等の、今ではお馴染みの幾多のフジテレビ制作ムービーの、いわば[元祖] と云うわけですね。 左の「サンケイ出版」ノベルティー/時間割表と同一図柄のカードなのですが、こちらは「フジテレビアニメ」の番組スポンサー会社である81年「不二屋」ノベルティ−カードA版で、いわゆる[ダブルネーム] 、 今風な言い方すれば[コラボレーション] 的、番宣ノベルティーカードです。
81年「不二屋」A版の図柄違い時間割表カード/B版です。表面イラストはA版と同じく、松本先生による書き下ろしで、裏面スケジュールフォーマット部分右下に、A版同様不二屋マスコットである [ ぺこちゃんマーク] が印字されています。A版と同じく、不二家版は全国の[ 不二家チェーン店頭] にて配付されていたノベルティーカードです。
欄外コーナー//これはカード型ではないので、いささかこのカテゴリーとは違う趣向になりますが[ B5チラシサイズ ] の番外版です。2005年3月カレンダーで、東京秋葉原のビンテージTOYショップ「ヒーローロボット館[ディスクロード] 」の厚紙広告チラシです。ビンテージTOYショップだけあって、チラシ図案は「78年ポピー社[バンダイ] 」「スタートレイン/999号」が、フュ−チャ−され解説された物で、[右枠カレンダーには] ヒーローロボットの歴史上の[笑] その日の出来事が書き込まれており、ちょうど3月6日、日曜日の欄には「1977惑星ロボダンガードA放映開始」となっている、ちょっとした[芸コマミニカレンダー] です。